生まれてからの大部分を、関西に住み、関西人をやっている。
されど、クマの性格たるや、いわゆるステレオタイプの関西人とちがい、
暗いし、内向きだし、人見知りだし、口下手で、
おおよそ集団内で、他人を笑わせるような能力は持ち合わせてない。
されど、関西人である。
探偵ナイトスクープなぞ、関西が育んだ誇るべきテレビ番組であると確信している。
芸人以外でも、宮根誠司や辛坊治朗のような、東京のアナウンサーとは違った芸を持つ人たちもいる。
もっとも、上の二人はまだアナウンサーらしいといえ、
ニュース番組には登場せず、バラエティ専門のようなアナウンサーも、
関西ローカルの放送局では何人か存在する。
桑原征平を筆頭に、彼らは時に、若手芸人以上に身体を張った笑いを指向するのだ。
このように専門職でなくとも、自然と笑いへ指向してしまうのが関西人である。
関西人は、芸人じゃなくとも、多かれ少なかれ一般人でさえ「笑わせなければならない」という
不可解な意識を心のどこかに常備しているモノだ。
それは、規格外の関西人である僕でさえ、例外でない訳である。
恐ろしき潜在意識、刷り込み現象。
なにが言いたいのかと言うと、先日、とあるお酒の席で、
「おもしろおかしくアフガンの話を・・・・」
という非常に厳しい前振りが放たれたのだ。
そんな前振りをされると、真面目に笑わさなければならないと、考え込んでしまうのが、僕なのだ。
あの前振りは、僕には非常に無理難題なのである。
心当たりのあるお二人様、そういう事情であそこで硬直いたしました。
嗚呼、交錯する内的葛藤。
って、いったいなんなのだこの文章は?