都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

悲しき関西人の性

生まれてからの大部分を、関西に住み、関西人をやっている。
されど、クマの性格たるや、いわゆるステレオタイプの関西人とちがい、
暗いし、内向きだし、人見知りだし、口下手で、
おおよそ集団内で、他人を笑わせるような能力は持ち合わせてない。
されど、関西人である。
吉本新喜劇の放送を見て育ち、長きにわたって、明石家電視台を視聴している。
探偵ナイトスクープなぞ、関西が育んだ誇るべきテレビ番組であると確信している。
ダウンタウンや99、キングコングなどが出る、あの手の番組は苦手だが、
中川家に代表されるような正統派の漫才や、陣内智則のような変化球的な芸は好きである。
芸人以外でも、宮根誠司や辛坊治朗のような、東京のアナウンサーとは違った芸を持つ人たちもいる。
もっとも、上の二人はまだアナウンサーらしいといえ、
ニュース番組には登場せず、バラエティ専門のようなアナウンサーも、
関西ローカルの放送局では何人か存在する。
桑原征平を筆頭に、彼らは時に、若手芸人以上に身体を張った笑いを指向するのだ。
このように専門職でなくとも、自然と笑いへ指向してしまうのが関西人である。
関西人は、芸人じゃなくとも、多かれ少なかれ一般人でさえ「笑わせなければならない」という
不可解な意識を心のどこかに常備しているモノだ。
それは、規格外の関西人である僕でさえ、例外でない訳である。
恐ろしき潜在意識、刷り込み現象。
なにが言いたいのかと言うと、先日、とあるお酒の席で、
「おもしろおかしくアフガンの話を・・・・」
という非常に厳しい前振りが放たれたのだ。
そんな前振りをされると、真面目に笑わさなければならないと、考え込んでしまうのが、僕なのだ。
あの前振りは、僕には非常に無理難題なのである。
心当たりのあるお二人様、そういう事情であそこで硬直いたしました。
嗚呼、交錯する内的葛藤。
って、いったいなんなのだこの文章は?