都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

2009-01-01から1年間の記事一覧

本年はこれでお終いです。

日本にいる我々は今年はもう残り僅かですが、 アフガニスタンはイスラムの暦ですので全然年末ではありません。 2008年の正月をアフガニスタンで迎えましたが、何事も通常通りでした。 変にウキウキしているのは日本人くらいのモノです。 我が家もさきほ…

Radio Free Europeという放送局

昨日に続き、ラジオの話です。 Radio Free Europeというラジオ放送がある。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91 詳細は上のウィキペデ…

どこでなにが起こっているのだ?

夕食前の30分ほどで、先のKAMIKAZEの記事を書きあげ、 ご飯を食べて、「坂の上の雲」を視て、パソコンの前に戻ると、 訪問者数が60人を超えていました。 このブログは一日に20人を超えれば多い方なんですが、どうなっているのでしょう? どう…

その二人、KAMIKAZEを知る

この間に引き続き、ラジオが発端になった話です。 事務所で同じ部屋だったアフガン人の同僚二人。 二人は大卒ですし、クマよりはるかに上手に英語も操ります。 ラジオで知らない言葉が出てくると、机の中から辞書を取り出し、必ず調べます。 仕事で使うパソ…

最近のアフガン報道から②閣僚候補

とっくに決まっていたと思っていたら、まだでした。 日本で報道してないだけかと思ってました。 記事の中で気になるのは、水エネルギー省にイスマイル・カーン氏の留任が決定しているそうです。 http://arab.fc2web.com/afgan/khan.htm http://ja.wikipedia.…

京都な土日⑤最終話はあの世への入り口

土曜日の夜は、同じNGOに所属していたAさんのところへ泊っておりました。 ジャララバードにいた頃の話など、Aさんの自家製ビールを飲みながら、 いろいろ話しておりました。Aさんの自家製ビールは大変美味です。 他にも自家製のお味噌も大変美味です。…

京都な土日④六波羅蜜寺

学校歴史博物館を出て、進路は東へ。 鴨川を渡り、東山警察署の前を通って、六波羅蜜寺へ。(上の写真) 平安時代の終わりには、この辺を平清盛とかがウロウロしていた訳です。 鎌倉時代には六波羅探題もこのあたりにあったはず。 そう考えると、ここは京都の…

京都な土日③京都市学校歴史博物館

京都まで行って、歴史を学びに行かないのはおかしな話ですので、 阪急河原町駅を起点にウロウロすることにしました。 恥ずかしながら、あまり京都へ行ったことがないのでいい経験でした。 とりあえず、あたりまえに八坂神社なんてのはクマ的に却下でしたので…

京都な土日②ともかく感謝

始まりはアフガンで所属していたNGOの事務局より届いたメール。 メールに曰く 「アフガンでの活動にご理解がある歌手加藤登紀子さんが、コンサート会場内での募金活動をして下さる ので、募金活動の手伝いできる人連絡されたし」 お金はないけど時間はあ…

京都な土日

ゆえあって、京都に行っておりました。 事情は明日以降に書きます。 久しぶりに会えた人、久しぶりに会えなかった人、初めて会った人。 クマ的に珍しい週末でありました。 (写真は建仁寺)

あの日、失笑されたオバマ

ジャララバードにいた頃、オバマ大統領はまだまだ民主党の候補の一人だった。 正直、消えてなくなる泡沫候補だとすら思っていた。 ノーベル平和賞まで貰って、まさか受賞演説までしてるとは夢にも思わない頃の話。 アフガニスタンでラジオを聞きとるのは、か…

日本はいつから日本だったのだろう

「日本は単一民族国家だ」という意見が少なからずある。 じゃあ、多民族国家なのかと言われても、多民族国家とはどんな国なのか、 日本にいると想像しにくい。 それは僕らの国が、多少はいろんな方言で「?」が浮かぶことはあれど、 基本的に日本語一つでど…

もう一回、戦争する?

この間から放送されている「坂の上の雲」を見て、気付いたのことは、 この国の子供たちは、かつて「戦争ごっこ」をやっていたということだ。 いまどき、こん棒でも持って戦争ごっこをやってる子供なんていない。 僕にもそんな記憶は全くない。 戦争が身近に…

未知なモノ空を飛ぶ

ジャララバードの空に、軍用ヘリだけでなく無人偵察機まで飛びだしのは 年が2008年になってからの事だったと思う。 市の南西にあるジャララバード空港を拠点にしているらしいそれは、 ヘリとはまた異なるエンジン音を響かせ、街の上を飛んでいく。 たい…

たまには人間以外も

事務所にいたとあるアフガン人スタッフが買った鳥。 なんでも「戦う」ために買ったということなので、 闘鶏のようなことをするのだろうか。 アフガニスタンで見た生き物の中で、一番カッコいい奴だった。 それにしても撮り方下手だな。 ブログに載せるなんて…

訪問者数が4ケタの域へ

毎度、毎度、当ブログへご訪問頂きありがとうございます。 訪問者数の方は、4ケタに達しました。 毎回ご丁寧に書き込みをして行かれる方、読むだけ読んで行かれる方、 読まずにそのまま去られてしまう方、皆々様のおかげであります。 今後とも、当ブログに…

赤面したパトゥ

以前、書いたこの記事↓ http://blogs.yahoo.co.jp/kd12032st/archive/2009/11/10 冒頭でパトゥに包まっているとか書いてましたが、 世の中には「パトゥってなに?」という方も多いと思われます。 そういう訳で、パトゥの写った写真はないかと、パソコン内の…

関空に在日米軍?続報

前にも書いたこの話題に、続報が来ました あの府知事殿がアクションを起こすと、ことが動き出すのが昨今の関西の様相にような気がします。 という訳で、関空移転もあながち空想で終わらないのかもしれません。 ただ、やはりハブ空港構想を持っておられるよう…

ランドセルを贈るという話

以前はこういう記事読んでても、「ホントに現地まで届くのかよ~」と思っていた頃もありました。 関係者の皆様、ごめんなさい。クマが間違っておりました。 アフガニスタンで農村で日本のランドセルを背負ってる子供の群れを見て、 「なんじゃありゃ?」と思…

「坂の上の雲」を見てました

亀田と内藤のボクシングじゃなくて、坂の上を見てました。 でもドラマの一時間半は長いな~ このあと親父が帰ってくる予定なので、我が家ではもう一度BSの再放送が流れます。 三時間も同じものが流れるのか・・・ 予想していたよりも、いいドラマかなと思…

ハイエース窃盗団摘発のニュース

近所回りで起きた事件なんですが、こうやって盗まれた車もアフガニスタンにいたんだろうと思う。 アフガニスタンでハイエースは定番の車種だ。 人間も荷物、羊までもこれに乗って運ばれる。 事務所でも数台ほど使っていた。 馴染みあり、思い出のある車なの…

垣間見た鬼嫁の姿

女性を蔑視している。 女性を差別している。 こと女性問題で、イスラム教は批判される材料に事欠かない。 就学、就業、早婚、服装、その他いろいろ。 アフガニスタンでも同様だ。 だが、個々のアフガン人男性が女性を乱暴にしているかと言えばそうでもない。…

垣間見た「貧」の風景③難民キャンプにて

2007年、パキスタンでは国内にいたアフガン難民の帰還が行われていた。 それは、かなり無理に、強引に、乱暴に行われたと聞く。 帰る場所がある家族は良いが、帰る場所を持たない家族もいる。 そもそも、帰る場所に困らない人は難民なんてしない。 そん…

最近のアフガン報道から①選挙を終えて

カルザイ大統領がひとまず就任式を経て、二期目をスタートさせました。 英米は泥沼からの出口戦略を探し出しているような雰囲気を感じます。 タリバンとの講和も視野に入るでしょうか? 視界の片隅にでも入れて欲しいものです。 産経新聞によると、選挙に敗…

お金にまつわる困った諸事情

前回、前々回と街角の物乞いに纏わるお話でしたが、今回は閑話休題ということにして、 お金そのものについてのお話です。 首都カブールであれば、こんなこともないはずですが、 カブールと隣国パキスタンの中間に位置するジャララバードでは、 自国の通貨ア…

垣間見た「貧」の風景②バザールの中で

そこに行けば、必ず彼らはやってくる。 なぜなら、そこに用事がある者は、必ず懐にお金を持っているからだ。 だから、彼らはいつもその通りを駆け回る。 そこは両替業者の立ち並ぶ街の通り。 ターゲットの背後から近づき、服のスソを引張って、相手が振り向…

垣間見た「貧」の風景①ある交差点

その交差点は、宿舎から事務所への通勤ルートにあった。 街を貫く幹線道路、東はペシャワール、西はカブールに繋がり、車と人、リキシャーで常に混乱する。 そんな道路の分離帯に陣取った数人の少年たちが、信号で止まった車に何事か叫び続ける。 車に乗った…

堂々の前言撤回

先日、「ニングラハルだった日」に分類されている記事の内容は、ゆる~いアフガンを書くと、 私は当ブログにそのような記事を載せました。 前言撤回します。少し真面目な話も書きます。 すいません。クマはいい加減で、計画性ゼロです。男に二言も三言も付き…

視線が痛かった日と気付いてもらえなかった日

入国後、初めてビザの更新とワーキングパーミッションを取得した時のこと。 役所仕事というモノはどこの国でも同じのようで、いろんなセクションをたらい回しにされます。 とくに、健康であることを証明する書類に病院のサインが必要らしく、 担当者を探すた…

そこのけ そこのけ 米軍さんが通る

流血やら爆薬の匂いのするアフガンのお話は、新聞やテレビで十分ですので、 「ニングラハルだった日」に分類している記事は、基本的にゆる~いアフガンのお話を目指しております。 でも、今回は軍隊のお話です。話が少し固くなります。 上の写真は、ジャララ…