都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

最近のアフガン報道から①選挙を終えて

カルザイ大統領がひとまず就任式を経て、二期目をスタートさせました。
英米は泥沼からの出口戦略を探し出しているような雰囲気を感じます。
タリバンとの講和も視野に入るでしょうか?
視界の片隅にでも入れて欲しいものです。
産経新聞によると、選挙に敗れたアブドラ元外相は「野党」の確立を目指しているようです。
しかし毎日新聞によると、アブドラ元外相の支持団体イスラム協会幹部が
「来るべき政府との戦いに備えて、新たな武器を購入した」と物騒なことを語っています。
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/091121/asi0911211839003-n1.htm
http://mainichi.jp/select/world/news/20091122ddm007030116000c.html
選挙に負けることは、そういうことではないはずなんですが、やはり数十年も戦争をやってると、
こういう思考回路が形成されるのでしょうか?


とあるブログによりますと、カルザイ大統領は最近、ジャーナリストの取材にこう答えたそうです。
治安悪化により、国連スタッフが撤退することについて
「全然、影響はない」
「彼らは戻ってくるかもしれないし、戻ってこないかもしれない。アフガニスタンはそれに気付かないだろう」
大統領を仕事にしている人が、こういうことを言うのはどうかと思いますが、
普通のアフガン人にとって、国際援助というものは、こういう目で見られているのかもしれません。
そもそも、よそ者が押しかけて、いろんな事業をやっているわけですから、
感謝されて当然と思うのは、傲慢な気がします。
国際援助が、雲上の存在にあるのも問題ですが、過度な感謝を要求するのはスジ違いです。
ということを、改めて考えさせられた大統領の発言ですが・・・
でもやっぱり、これは大統領が言うこっちゃないよな~
きっとカルザイさんは庶民の気持ちを代弁されたのです。そう考えましょう。