都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

最近のアフガン報道から②閣僚候補

とっくに決まっていたと思っていたら、まだでした。
日本で報道してないだけかと思ってました。

記事の中で気になるのは、水エネルギー省にイスマイル・カーン氏の留任が決定しているそうです。
http://arab.fc2web.com/afgan/khan.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%B3
ジャララバードにいた頃、彼が現場に視察に来るという突然の情報に、ひと騒動になりました。
お出迎えの準備やらなにやら、引っ掻き回されたような憶えがあります。
突然のことに、慌ただしく歓迎の準備が進む中、ニングラハルで最も有力な軍閥指導者である
ハズラット・アリ氏の家の前が、普段にもまして警戒しているのが気にはなってました。
道路の片側車線を封鎖してまで警戒ぶり。警察もいるし、彼の部下であろう私服の兵隊の姿も見えます。
なんだろうと思っていると、ハズラット・アリ氏の家族が誘拐され、殺害されたと報道され、
彼の支持者が抗議デモ、暴動を起こしたため、視察は中止となりました。

イスマイル・カーン氏は西の街ヘラートを根拠にする軍閥指導者ですが、
彼が視察に来るという話に東の街ジャララバードの事務所は「マジで?すげー」という反応でした。
もちろん、好き嫌いというものはあるようでして、ハズラット・アリ氏の不幸に関して、
「まあ、あの人を怨む人は多いからね」という冷めた反応を見せたアフガン人職員もおりました。
欧米人権団体がどう抗議しても、今では企業経営までやっている軍閥指導者のアフガン人社会での
影響力は大です。閣僚にしなきゃ納まりがつかないことも理解できなくはありません。
ところで、建設・都市開発相にニングラハル(ナンガルハール)の現州知事である
あのグルアガ氏が有力候補になっております。
砂塵舞う州都ジャララバードの道路事情を考えると、彼の都市開発の力量が少々不安になります。