都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

墓参りとつわものたち

全国的にお彼岸です。
クマ家もお墓参りでした。
クマ家の先祖代々の本貫地は九州の佐賀県でした。
昨年まで、墓参りに行こうとすると、佐賀まで行かなければならないという困ったことになっていました。
もちろん、誰もほとんど参ってません。クマはあの墓所に3回しか行ってません。
そんな困った墓所を諸事情で引き払い、こんどは宝塚市の市営霊園に去年から移りました。
しかしこの霊園もエライ辺境にあり困ったものです。
 
ところで、あたりまえですが、アフガンにも村々で墓地があります。
山から切り出してきたのが、丸わかりの石を使って、墓石にしています。
あからさまに小さい墓石が多かったのは、子供の死亡率高さを物語っています。
カメラを構えたら、アフガン人に叱られました。たしかに失礼なことでした。
さてアフガン人スタッフに日本の墓石事情を話したら、えらく不思議がられました。
「日本は墓石がウン百万するんだよ」
「クマさん、それは冗談か?」
「日本はそんなに石が無いのか」
「アフガンは石なんて山からいつでも取って来れるぜ」
どうも石が希少だから墓石は高いと思われたようです。
よくよく考えれば、日本は古墳時代から墓に石を使います。
いっそのこと平安期の鳥辺野みたいに・・・
無理です。
 
クマ家の墓参りのあとは、母方の墓の方へお参りでした。
こっちは西宮市の霊園です。こっちも船坂の奥にある辺鄙な場所です。
近くの墓石に面白い言葉が大きく彫ってありました。
「我が国籍は天にあり」
聖書かなにかの言葉だと思いますが、カッコいい墓石です。
生前はどのような人だったのか、無関係な人にもそう思わせてしまう。
そんな素敵な墓石でした。
 
さて3年前に亡くなった母方の祖父は、タバコが大好きでした。
医師に止められてからも、隠れてトイレで吸うほどです。
発覚するたびに、祖母ちゃんに叱られていました。まるで中学生です。
ですので、よく考えればお供えにタバコを持ってこれば良かったな~と思い、母上に進言したところ・・・
「ダメよ。お祖母ちゃんが嫌がるじゃない」
すまん、祖父さん。祖母ちゃんには誰も勝てん。
その祖母ですが、足が痛いとか言いつつ、病院へ歩いて行ってるようです。
しかも、石切さん近鉄でお参りに行きたいなどと言ったとか。あの参道を歩くつもりでしょうか。
この調子では、来年もイカナゴは大丈夫のようです。聞いてた話と違うじゃない。
一方、父方の祖母も、去年は葬式まで考えてましたが、最近は車いすに乗ってリハビリまで始めたようです。
80を超え、90も近くなり出してますが、日本の女性は強いモノです。