都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

奈良へ行くなら

帰省中の弟は、出版社勤務ですので
なにかしらの付き合いで入手した本を、持って帰って来ることがあります。
ウチの母はお寺好きでして、奈良をウロウロするための推薦図書だと言わんばかりに、
一冊の本を持って帰ってきました。
『奈良のお宿の春日さん』
 
奈良のゲストハウスで働く子鹿の春日さんを主人公にしたマンガです。
「なんで鹿が働いてんだ」とか、「オマエ、その顔でこんなキャラのマンガを読むのか」
そういうツッコミが来ても流します。
さてさて、なかなか面白いマンガで、マンガでありながらよくできたガイドブックにもなっています。
たとえば、奈良少年刑務所の正門が100年前の煉瓦建築だとか、
若干、主流な観光名所から外れた視点が素敵過ぎ。
最後の方は、ちゃんと奈良のガイドマップもついてます。
 
歴史好きのくせに、いつぞやの京都と同様に、あまり奈良市内はちゃん歩いていませんで、
クマ的な奈良は、橿原考古学研究所附属博物館と、奈良国立博物館正倉院展
それと何年か前に行った大峰山での逆さ吊りで止まっていますので、
いずれこの本はちゃんと活用したいところです。
しかし、今の奈良は平城遷都1300年祭とかで、人が多そうです。
わざわざ、大極殿など平城京で建っていたであろう建築物を復元しているそうです。
あんな箱モノに回す金があるなら、少しは学術目的の発掘調査に予算を回せばいいのに。
陵墓指定の古墳の一つくらい・・・・・あっ、これ以上は不敬罪だわ。
 
こういう擬人化したキャラを使えば、ヒゲもじゃの国の人のガイドブックも、見栄えがよくなるかな~
と、何年か先に、また元通りの観光国になったころには、使えるアイディアかなと、妙な妄想。