前々から感づいていたとはいえ、
日本語で書かれたり、話されたりする報道は狭い。
狭いうえに、すぐ盛り上がる。
魚雷の話は当事者でないんだから、もう少し冷静になれんのかな。
半島の国がホントに戦争になってからでは遅いのよ。
誤爆に、誤射に、劣化ウラン弾、クラスター爆弾、夜間襲撃と、
イラクやアフガニスタンにいくつも転がっている話を、
隣国という至近距離で観てみたいんでしょうか。
観てから後悔しても遅いし、
観てから「戦争は残酷ですね」なんて二枚舌をだすのかな。
このごろはタイの騒乱に新聞の国際面も、テレビのニュースも大きく時間を割いたので、
アフガニスタンの話はどんどん少なくなっております。
ところで、同じアフガニスタン報道でも、
英語は報道されるのに、日本語は報道しないのは、どういう理由なんでしょう。
例えば、多数の日本人は世界の辺境の国で起きることなど興味なし。
例えば、そういう海外の報道は製作費が高くつく。
例えば、タリバンのテロならともかく、米兵の不祥事は隠したい。特に今は。
例えば、向こうで仕事をしている人の邪魔になる。
上の四つは全部、部外者の僕の憶測です。
ぱっと思い当たった事を文にしてみました。
日本ではアフガニスタンの辺境で人がどうなろうが、なにも関係ありません。
それが、個々の日本人の生活にダイレクトに影響することなどありえません。
心は痛むかもしれませんが、財布は痛みません。
現地に行って報道番組をこさえると、製作会社や新聞社も財布は痛みます。
痛む割には、視聴率がとれないそうです。
最近、沖縄の海兵隊の抑止力が話題ですが、
当の海兵隊はあんまり沖縄に常駐してないとも言われています。
先日の朝日新聞の記事によると、アフガニスタンを含め、世界各地に派遣されているそうです。
でも、そうして派遣された先で何をやっているのか、具体的にはあんまり記事にはなりません。
いしいひさいちが好きだからという理由で、我が家で採用されている朝日新聞では、
タイの騒乱の中でも、カブールとバグラム空軍基地での爆弾テロは、小さく記事になりました。
記事にならなかった事件もありますが、それはアフガニスタンの片田舎で起こることまで、
全部拾っていられないということかもしれません。
それは、それで、もっともな理由ですが、米軍が日本国内で注視されているなかで、
夜間にヘリでやって来て、民家を襲撃して11人も殺した話が報道されなかったのは、
鳩山さんには厳しい日本の報道番組としては、ずいぶんとお甘い事です。
しかも共同通信は配信したのに、全国紙は報道せずというのは、ずいぶんと微妙な感じを受けます。
おっといけません。
僕はジャーナリストでも、活動家でも、何でもないので、分限は守らないと。
なにより、2年前、向こう側にいた時であれば、どう感じたでしょう。
日本での記事が小さくてよかったと安心したでしょう。
家族がいらん心配せんで済むと安堵したことでしょう。
他にも安心する理由は思い当たりますが、それは控えましょう。
きっと同じ理由で安堵している人が、今も向こうにも、日本にもいるかもしれません。
そういう安堵は分らないでもないので、ニュース記事のリンクは貼りません。
それにしても、二年も経過し、日本在住と立場が変わってしまうと、
報道されないことに変に憤って、こんなへんてこな文を書いてしまう訳です。
まったく、何様のつもりなんでしょうか。
ブログを書いていると、時々、錯覚します。
いけない。いけない。