都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

最近のアフガン報道から⑨

なにやら本日13日に行われる日米首脳会談で自衛隊のアフガン派遣が伝えられるとないとか。
さらには調査団派遣のという話も遡上に乗っている模様です。
防衛省は、医療従事者が不足するアフガニスタンの首都カブールへ医官や看護師ら約十人を派遣し、同国軍の医師育成にあたらせる構想を描く。アフガニスタンの安定に苦心する米国を、同盟国として側面支援する姿勢を示す狙いもある。」
 
なんか着々と進んでるようですが、前回書いたようにこんな用件なら行くより来てもらった方が話は早いです。
そもそも今さらアフガンに自衛隊派遣するのに、人道支援なんてナンセンスです。
「医療従事者が不足するアフガニスタンの首都カブール」というのもおかしな話で、
カブールより田舎の方が不足してる。遠いカブールの病院に入院させるなんて話は少なくないですぞ。
どうしても行かなあかんのなら、
医療に関しては軍人が出て行くより、海千山千のNGOに委託した方が手っ取りばやいです。
さらにうっかり軍隊が医療に手を突っ込むと、datechbuさんが前に会報で書いたような事態に発展します。
NGOが軍隊の手先と勘違いされるのは、洒落になりません。安全に関わります。
さりとて陸自の施設科が学校建設、道路建設というのもナンセンスで、
アフガンじゃどこでも外国の建設会社が入って仕事してます。はい。
今年のパキスタン大洪水のように、人道支援分野での軍隊の活動場所は、
初動段階の活動くらいしかないと思います。初動の時期が過ぎれば、後は行政や援助機関に引き継ぐのみ。
自衛隊だって国内の災害出動ではそうしてるじゃないですか。
自衛隊のアフガン派遣の選択肢は人道支援分野には無いです。
もうISAFの指揮下に入って軍隊らしく輸送ヘリでの物資輸送とか、
普通科の歩兵部隊が最前線に赴くというぐらいしか選択肢は無いです。
もちろんそっちもとうぜん反対ですが。
 
前回も書いたとおり日本人の人的貢献ってのは、今も民間でやってるではないか。
日本国の総理大臣なら日本人がどれほどアフガンのために貢献しているか、
1930年代にまで遡ってオバマに説明してやれ~
農業支援から水路建設から柔道指導まで、第2次世界大戦の前からやってるじゃないか。
きっとオバマはひれ伏すぞ。
NGOだって日の丸の旗の下で活動し、その活動によって日の丸が自然に宣伝されてるのですぞ。
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写真の旗が星条旗なら、ユニオンジャックなら、この石版にゃ蹴りが入るだろう。
日の丸ゆえにどうにかなってんだぞ。
開戦から9年間、一兵たりとも外国軍に加わらんことで得している利点を全部潰すつもりか~
 
(写真は07年7月にニングラハル州で撮影。竣工って漢字までアフガン人業者が製作)