都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

残念な事件が発生

写真展で「現地の治安はどうなんですか」と聞かれると、実は困る。
日本と比してしまえば良いわけないので。
また同時に治安が悪かろうが、そこに住んでる人の日常生活は当たり前に継続中。
このあたりの状況って説明しづらくはある。
説明しづらい上に、こういう事件があるとなおさら危ない戦場にしか見えないのである。
別に町の中で四六時中どこもかしこも、映像のような戦闘があるわけじゃないですよ。
http://mainichi.jp/select/world/news/20110221ddm007030162000c.html
これまでジャララバード周辺では路肩爆弾の記事がいくつかあったのだが、
これほどの事件が起きるとは・・・・
今までだと、せいぜい爆弾を置いた・投げ込んだという程度だったのですが・・・
この手の事件はこれまでカブールではいくつかあったのである。
08年1月のセレナホテルとかがその代表例。
それが地方にまで波及してきたのだろうか。
一緒に働いてた人たちは現場の銀行に用事がある人は少ないはずなのので、
巻き添えは食ってないと思うのですが、
現場のカブール銀行ジャララバード支店って住所を調べると、クマも馴染みのある地区なんですよね。
顔見知りになった業者もいるし、人通りも多く賑わってる場所だし。
あの辺は物乞いしてる子供もご婦人も多いし・・・
よりによってあんな場所で。
気分は闇より暗しです。
なお例によって、アフガン当局は「陰謀はパキスタン側で計画された」とのご主張。
「諸悪の根源はパキスタンにあり」という、かの地の治安機関の姿勢は相変わらずの模様です。
ワジリスタン出身と名乗る犯人は一人捕まってますが、真相解明は期待しない方がいいです。
クマがジャララバードを去って今年で3年。
周辺地域でテロ攻撃、掃討作戦、誤爆、民家への夜間襲撃は後を絶たずで、
状況は好転する兆しもなく、3年前よりどんどん悪化していると感じます。
そして、悪化しているからこそ支援の手が必要なのです。
悪化したんで危ないから撤退すりゃいいって話じゃないのです。
だいたい危ないから撤収なんて言葉、逃げ場のないアフガン人を前に軽々しく使えるか!!
写真展をご覧になった皆様も、会場運営と準備に奮迅された方々も、どうかその点御理解のほどを・・・