都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

東京の支援会合に報道を見つつ

先日、同志社大学で行われたアフガニスタンに関して、
タリバンカルザイ政権、ヘクマティヤル派も出席しての国際会議について、
記事を書きましたが、会議の日本側当事者のツィッターでの投稿が一箇所にまとまってましたので、
そちらのURLをお知らせして、先日の記事は削除させていただきます。
http://togetter.com/li/332790
伊藤正典氏の熱い投稿。
とくに三者から集まった代表が、懇親会で同じ鍋を囲んだ話は、
熱いものを感じます。
東京では決してできないことです。

その東京でいまアフガニスタン支援会合をやってますね。
外務省はネットでライブ放送をやってるので、それを聴きながら書いてます。
でも、なんだか昨日からの報道にすでに落胆気味ですが。
なんだかねぇ、支援を貰うための会合で、和平を、国家統合は話し合われないみたいで、
なんだか、みんな存在感を示すために東京に来てるのかしら?と思ったり。
アフガニスタン市民社会を迎えて」というイベントが東京で昨日あったようですが、
このイベントのネーミングからクビをひねるもので、
市民社会?農村社会」の間違いではと。
無理にCSO(Civil Society Organization)という我々の社会にあるものを使わなくてもいいのに・・・
と思わざる得ません。
そして、昨日はこの産経の記事にもいろいろと。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120707/asi12070708170000-n1.htm
「女性の権利」はアフガニスタンで重要な問題ですが、
記事中にあるように和平を話し合う場に呼ばれるとは思いませんし、
呼ばれたとしても話がまとまるとは思えません。
往々に人権問題に取り組まれてる方にはタリバンへの憎悪を感じますが、
タリバンを含めての国家統合がない限り、戦争終結は遠い事だと思います。
タリバンは過去、数多の人権侵害を繰り広げましたが、
似た話は現政権の要職にいる方々もたくさん前科はあるし、
それら全てを排除しての国家統合など無理な話。
女性問題を扱うアフガン人女性は、アフガン国内での支持が弱いので、
国際社会の支援を必要とするのですが、そのことが「外圧」を利用しているようにみえ、
どうにもしっくりきません。
関西某所の日本人女性でアフガン支援に関わる方は、
草の根な形で女性支援をしていたことを思い出します。
しかし、東京に集まるような方々には、ああいうことはできますまい。
そう思う日曜の朝です。