都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

ウイルスを頂く

アフガニスタンなど地の果てだと思われてしまうのだが、
そんな「地の果て」だとしても、家電製品だって、パソコンだって、売っているところには売っている。
もちろん一般市民に買える値段ではない。
帰国したいまでも愛用しているデジタルカメラKodak Easy Share C813は、
ジャララバード市内で購入したものである。
たしか1万2000ルピーくらいした。(200ドルくらい)
これは普通のアフガン人なら数か月分の月給に匹敵するくらいだと思う。
だが、そうかと思えばパソコンのソフトなどは、信じられないくらいに安い。
もちろん全部違法コピー商品だ。
「日本じゃそれは犯罪なんだぞ」と言ったのだが、
「日本人は変な生き物だ」的な反応が返って来る。
 
ある日のこと。
USBメモリーが必要になり、買いに行くことになった。
私物なので、仕事時間中に事務所スタッフと一緒に行くのは抵抗があったが、
パソコンとは無縁な人生を送っている宿舎の守衛のおっちゃんたちに頼むのは、
不安をどころか、まず「USBメモリーってなんだ?」という話から始まるに決まっている。
事務所のアフガン人職員ならば、PCショップも知っているのである。
そうして、大したトラブルも起こらず、無事に目的のブツを入手できたワケだが・・・・・・
パッケージを開けて、起動したパソコンに差し込む。
とたんディスプレイに警告文が表示される。
「ウイルスを検出しました」
なんでじゃ~
開封に見えたのに~