都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

日本型な努力について

なんだかんだで、書くタイミングが完璧にずれてしまいましたが、そこらへんは流してください。
先月も後半でしたか、NHKで「灼熱アジア第2回中東の砂漠の富の争奪戦」という番組が放送されました。
ボーっと見るだけのつもりでしたが、そうはならない。
何年か前に、何かで読んだ中東アブダビマスダールシティなるものが紹介されていました。
太陽発電などを使い、CO2を一切排出しない新都市計画。
夢のような話だな~と思ったものが数年前。
いまや現実にその新都市は出来上がり稼動しているようです。
膨大なオイルマネーを使い、クリーンエネルギー開発に投資し、研究開発に事業化まで主導権を握る。
たとえ石油が掘りつくされる時代が来ても、次代のエネルギー供給で圧倒的優位な立場に立つ。
その戦略のパワーが伝わってくるような番組でした。
で、日本を省みてみる。
前々から、いやアフガンで荒地を見てからイライラしていることがある。
地球温暖化、CO2削減という話に、なして個人の努力が必要なのか。
冷房の設定温度を上げてみる。
とか
服装はクールビズで。
とか
通りに出てみんなで打ち水しましょう。
など
こんな話。
国民みんなで頑張りましょうと称して、ことの本質を覆い隠してないか。
個人の努力で地球が救えるなら、地球温暖化なんて大した問題じゃないがな。
必要なのはCO2削減に役立つ新しい技術開発なんじゃないの。
エコエコだとか言って、地球温暖化は一人一人の心がけ次第なんて言われるとムカっとしてしまう。
真にエコなのは、クリーンエネルギー開発に莫大な予算を投入している国々。
よく考えれば、日本人はこういう目に見えてわかりやすい努力が大好きです。
戦前から「月月火水木金金金」で猛特訓を重ねた帝国海軍。
レーダーに、VT信管に果ては原爆まで開発したアメリカに負けました。
巨人の星」のようなマンガが流行るのも、目に見えて努力することが好きな民族性かなと思ったりします。
しかも、それをみんなでするのがミソです。みんなでするから、なんとなくやらなきゃならない空気ができる。
戦争に負けても変わらなかった日本人の特性なのかもしれません。
封筒の使いまわしをよくジャララバードの事務所でやっておりましたが、
あれなんかも日本人的だな~と省みます。
すべてが悪いワケでないですけど、努力することは目に見えることだけじゃないはずです。
で、こうしてガタガタ書いていますけど、冷房嫌いなクマとしては、冷房温度は高いほうが良いです。
冷房20度以下の部屋なんて冬です。