「谷地」という言葉を御存知でしょうか。
手元の辞書では東日本で低湿地のことを指して言う言葉だそうです。
ですので、関西ではあまり聞かない言葉です。
北上町の郷土史をみると、いくつか谷地という言葉が見られます。
近世、仙台藩ではこの谷地での新田開発を奨励し、その石高をどんどん上積みしていきました。
灌漑設備も川や沼から水路を掘って水を引き・・・・、どうもそういう話に興味がいってしまいます。
近世以来、先祖代々に営々と耕されてきた農地。
そのバックには灌漑設備の建設と、その維持管理があったはず。
いっこうに水が引かないのは、地盤沈下だけでなく排水機能が喪失しているのかもしれません。おそらく青いホースは排水しているんだと思いますが、ぜんぜん間に合ってないような。
この惨状の中で水門は機能しているのか?
水門だけでなく、取水堰など、電気が途絶してもちゃんと動いているのでしょうか?
電源喪失で困っているのは原発だけではあるまい。
新たな津波に備えなのか、それとも高潮に備えてか、北上町では水際に防壁が築かれています。
あまり薄っぺらに見えるので、これで大丈夫なのか不安です。
こちらは南相馬の津波被害地です。
コンクリートの塊が散らばってますが、おそらく海岸とかで護岸していた部材のはず。
あんな重いものすら、陸地に上がっているのですが、
あの薄い防壁で津波を防げるのか不安です。
いや、あれはきっとこれからの台風シーズンに備えての防壁なのです。
と、思いたい。
それにしても、防壁の写真。
後ろに見える対岸の山々はきれいです。
なんでそのきれいな山々の下は、こうもヒドイのか。