インド洋での自衛隊の給油問題もそうだったが、
日本のニュースは意外にも早くアフガニスタンに伝わってくる。
大きな災害、事件があれば、ラジオや新聞で国際ニュースとして流している。
それは黄色い箱を持って、日本へ向かう前日のことである。
事務所のアフガン人スタッフが妙なことを言い出したのである。
「クマさん、明日に日本へ行くんだよな」
「そうだけど、まさかお土産とか言うのかよ」
「もちろんじゃないか」
「いいけど。車とかなんて言わないでくれよ」
もちろん冗談で車と言ったのだが・・・
「おおそうだ。車だ」
「なぬ?」
「日本には水で走る車があるんだろう」
「は?」
なんだそれは?
「おおそうだ。水の車を持って来てくれよ」(同調する他のアフガン人スタッフ)
ひょっとして、オレはバカにされてるのだろうか?
「ちょっと待て、なんだその水で走る車ってのは?」
「だから、ディーゼルじゃなくて水で走るんだ」
「高額なディーゼル代の必要がなくなるぞ」
「水で走るって、なんだそれは?太陽電池とかの電気自動車の間違いじゃないのか」
「違う。水で走るんだよ。なんで太陽電池なんだ。日本にあるんだろう」
「なんで日本人なのに知らないんだ。ラジオで日本にあるって言ってたぞ」
どんなガセネタを流しているのだろう。
はたまた、どんな勘違いなんだろうか。
アフガンのマスコミも酷いものだと思っていた。
が、しかし・・・
http://www.nejinews.co.jp/news/release/eid1474.html
上記サイトのように、どうもマスコミに発表されていたらしい。
そして、どうやら日本で「水で走る車」として報道されていたようだ。
だが、黄色い箱を持って帰った頃には、
すでに開発元のメーカーが胡散臭いということになっていた。
当たり前だ。
どう考えたっておかしいだろう。
誰ぞ、報道前にストップかけなかったんかい。