都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

金魚のフンなクマ②オマエら何人だと思った~クリーク編~

2年前、あのジャララバードではいつでも、シャルワルカミーズと呼ばれる現地服を着ておりました。
でも、ドバイでそんなもの着ていると出稼ぎ労働者と間違わそうです。
しかも、着てなかったのに勘違いされたのが、ここに一人。
ドバイの名所の一つには、ドバイクリーク(入り江)に浮かぶ船というモノがあります。
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常識のある観光客は、おそらくクリークを走る水上タクシーへ行くと思うのですが、
非常識なクマは鬼のような炎天下の中を誰も歩いていない岸壁沿いを徒歩で移動。
なにやら貨物を積み込んでる船が何艘もあり、岸壁は荷物で溢れかえっています。
荷物積み込みの労働者は、みんな懐かしいシャルワルカミーズにヒゲのオッサンたちです。
でも僕は日本人ですし、今回ばかりは日本人にしか見えない服装。
ちゃんと日本で買った洋服ですよ。
いつぞやジャララバードのバザールのなかで、米兵にも現地人にも気付かれなったときとは違います。
ところが、やたらに彼らの視線を浴びます。
アッサラーム ワーレコム」
そのうち、通りすがりのオッサンから挨拶されだし、
「タ サ カエー」(オマエ、何やってんだ?)
日陰で休憩中のお爺ちゃんからは、お馴染みのあの言語で呼びかけられる始末。
どうも皆の視線の先は、僕が日よけ代わりにしていたアフガンスカーフなのです。
あのジャララバードで買った本場モノ。
ゆえに日本で売られているモノより品質の悪い生地。
すでに何度も洗濯機に入れられヨレヨレな生地。
それはまさしく、日陰の芝生で休憩中のオッサンたちが、尻の下にひいているソレと全く同じもの。
日本人がそんなもの持ってる方が不思議な訳でして。
ドバイの街を歩く時は、アフガン色は完全に脱色しないとダメみたいです。