都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

金魚のフン見聞録

神様の使われ方

「ホダイ ホシャリーギ」といえば、パシュトゥンの人たちで物乞いをしている方々が使う台詞と言われます。 意味は「神は喜ばれますよ」ということで、その台詞とともに手をぬっとさしだしてくるらしい。 クマは一度もそんなことは言われませんでしたけど。 …

金魚のフンなクマ⑫旅が終わって

先日、あるアフガン関係の講演会で演壇に立っておられた方が、 自身が講演会で発表したことを、「切り取られた真実」であるという言い回しを使われました。 あまり「真実」という言葉は好かないのですが、 世の中には「自分が語ることこそ真実」だと言わんば…

金魚のフンなクマ⑪花の都の大学

2年前だったか、1年前だったか。 どっちか憶えていないですが、報道ステーションで花の都の名を冠したその大学は、 もはや過激派の巣窟扱いをされておりました。危険地帯に潜入という感じだった。 女学生は追放され、もう授業すらできないというような感じで…

金魚のフンなクマ⑩驚愕の花の都

上の写真。 一見、普通の部屋のドアに見えよう。 では、ドアの右にあるスイッチらしきものはなんであるか? 呼び鈴? 違うのだ。 ドアを開くとやたらに狭い部屋。 しかし、たいへん危ないことに、先のスイッチを押さねば、扉の先の部屋は来ない。 これは、エ…

金魚のフンなクマ⑨花の都の日常

ジャララバードにいた頃、花の都から伝わってくる話は、治安悪化ばかりだった時期があります。 今もそうかもしれませんが、おかげで「花の都=危険地帯」というイメージが染みついています。 でも、ジャララバードもそうでしたが、どんな場所でも日常は日常…

金魚なフンなクマ⑧潜入、花の都へ

東北の方でこんな曲があることを教えて頂きましたが、 http://www.youtube.com/watch?v=QmUhYjzZ3RQ あの国の人の顔を見て、柔らかいとはそう簡単に表現できません。 なによりあの街を見て、花の都? ジャララバードから見れば、たしかに大都会ですが、「花…

ドバイ空港の片隅で④日本人の寛容と受容

思いつきをそのまま書くという悪い癖のせいで、 このシリーズをどうやって収拾させようかと困り始めました。 困ったモノです。 上の写真はドバイ空港の一角です。 ドバイショックがどうしたこうしたと、大変だった人もいるのかもしれませんが、 ドバイ空港は…

ドバイ空港の片隅で③わが道を行きたがる日本

4年前、近所のコンビニでバイトしておりました。 その頃、そこのオーナー氏は常時2~3人の中国人を雇っていました。 どういう事情で雇うことになったのか、そのあたりはよく分りませんが、 どうにもこうにも、オーナー氏は中国人店員の仕事に不満がありま…

ドバイ空港の片隅で②日本人の孤独を想う

サミュエル・ハンチントン教授の「文明の衝突」が流行ったのは、いつのことでしたっけ? 高校生の頃、図書館で借りて読んで、意味不明なまま返却した憶えがあるから10数年前くらいか? かの本は、これからはイデオロギーなんかじゃなくて、文明の違いが重…

ドバイ空港の片隅で①群れる日本人

中東からの帰り、それぞれの事情で出発日はてんでバラバラ、帰りは一人旅。 乗り継ぎの悪さから、ドバイ空港に昼について、日本行きの便は夜3時の出発。 タクシーで外をウロウロしてみるのも一興かとも思いながら、 外は鬼のように暑いし、荷物もあるし、空…

金魚のフンなクマ⑦寛容もほどほどに

上の写真はドバイの食料品店の中で撮った一枚だが、堂々と豚肉が販売されている。 もちろん、他の売り場とは区画されてはいた。 ここイスラムの国だよね? アフガンでもお酒はあったけど、それは隠れて販売されるもので、堂々と販売され飲まれるものではなか…

金魚のフンなクマ⑥オマーン雑学

オマーン。 当たり前の日本人には馴染みのない土地です。 ワールドカップのアジア予選に出てくる代表チームとして、僅かにに聞いたことがあるくらい。 帰国後少しばかり、ネットで探すと意外な史実を発見。 時は、1930年代。 先々代のオマーン国王のタイ…

金魚のフンなクマ⑤暑さに敗北

ドバイの気候。 ジャララバード並みに暑い。 ジャララバード以上に湿気が多い。 カラッとした暑さのジャララバードとは違い、気持ち悪い湿気もあるこの街。 さ迷う僕の緊急避難先は、バス停。 ドバイのバス停は、完全に独立した小さな小屋であり、しかも冷房…

金魚のフンなクマ④釣り人たち

海にしろ、河にしろ、どこにだって釣り人はいるようです。 ここの釣り人は、竿を使わず、釣り糸・オモリ・針とエサのみ。 釣り糸を豪快に振り回しての投げ釣りのようです。 エサはイカのようです。 にしても、針が大きい。 いったい、ここで何が釣れるのか。…

金魚のフンなクマ③どこでも日本製

この写真だけでは、日本のどこかと間違われそうだ。 辺境の水路現場にあったEX120にしろ、日本から流れ込む中古の重機には時々驚かされる。 さらに自販機。 なんとなく見覚えがあると思って近づいてみる。 おつり・返却の字がそのままである。 お札の投…

金魚のフンなクマ②オマエら何人だと思った~クリーク編~

2年前、あのジャララバードではいつでも、シャルワルカミーズと呼ばれる現地服を着ておりました。 でも、ドバイでそんなもの着ていると出稼ぎ労働者と間違わそうです。 しかも、着てなかったのに勘違いされたのが、ここに一人。 ドバイの名所の一つには、ド…

金魚のフンなクマ①ドバイ雑感

金魚が誰なのか。 何しにいったのか。 それらを、ペラペラ話す立場にありませんので、その辺はご理解のほどを。 また、まだ自前のPCが故障状態ですので、画像掲載は修理終了後、整理をしてからになります。 まず、成田から最初に降りたのはドバイでした。 ド…