都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

岡田外相アフガン訪問その2

河北新報に岡田外相とカルザイ大統領の会談要旨が掲載されていた。
気になるのは、カルザイ大統領の和平プロセスという言葉

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/2009101101000332.htm
大統領 外相就任おめでとうございます。ようこそアフガンへ。
外相  アフガン復興支援は重要なテーマだ。自分の目で、アフガンの現状を見たいと思った。
    日本の支援は、日本国民からの支援であり、なぜアフガンを支援する必要があるかを
    日本国民に理解してもらいたいと思っている。
大統領 日本はアフガンに対する支援の最前線にいる国だ。アフガン復興は、2002年の東京
    での支援会議から始まった。この会議の結果、われわれは今ここにいる。
    日本の寛大な支援に感謝している。日本に帰ったら、鳩山由紀夫首相、天皇陛下
    アフガン国民の感謝を伝えてほしい。
大統領 アフガンは国際社会の支援のおかげで、復興の成果を上げてきた。教育、保健、
    地方開発などさらに支援を必要としている分野がある。特に電力と高等教育、
    農業だ。日本にはそうした支援に加え、アフガンの和平プロセスを促進する役割を
    果たしてほしい。
外相  アフガンの和解・再統合に向けて貧しい人たちの手に職を付けるための職業訓練
    進める考えもある。
大統領 アフガンでは和平を促進する必要がある。職業訓練は意味があることだ。


「和平プロセスを促進する役割を果たしてほしい」とは、和平交渉を仲介して欲しいということ
でしょうか?タリバンなどは、日本ことをアメリカの子分と口では言うかもしれませんが、
アフガニスタン全体では親日感情は高い。あり得ないことではないような気もします。
今回の訪問、選挙不正疑惑で揺れるカルザイ大統領サイドとしても意味のあったことだと思います。
「日本政府はカルザイを正当な選挙で当選した大統領と認めた」
「日本政府から援助を引き出せるのは、カルザイなんだ」
と今頃、いろんなところで支持者が力説してるような気します。