都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

ニワトリな日

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アフガニスタンの女性はとても美人な筈である。
筈であるとしたのは、ブルカをかぶっているので実際のところは謎だからだ。
一定の年齢になると、女性はブルカをかぶる。
顔を出しているのは、小学生くらいまでの女の子と、しわくちゃな老婆だけだ。
外で遊んでいる少女たちを見る限り、みんな10年後はとても美人に違いないという顔をしている。

ある日、宿舎の門でチョキダール(門衛)としゃべっていると、一人の少女がやってきた。
例によって、とてもきれいな美少女だ。思わず見惚れてしまうくらいに。
日本人の扁平な顔つきとはわけが違う。
だだし、日本人と違うのが、もう一点。
彼女は手にニワトリを持っていた。それも逆さづりにして。目が点になる。
彼女はチョキダールの一人にそれを渡す。彼はニワトリを手に宿舎の奥に消えて行った。
「なんでニワトリ貰ったの?」
「ちがう。ちがう。あいつはニワトリを絞めて、捌くのが上手だから頼まれたんだよ」
日本の女の子は、ニワトリを逆さづりにして持つなんてできないだろうな。
しかも、それを「絞め殺して」なんて、発想すらないだろう。
軟弱な日本男児にも、それはなかったので絞めてるところは見に行かない。
あんな可愛い女の子が「絞め殺して」なんて言うなんて・・・。
微妙にショックな日であった。