都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

ガンベリー砂漠の美味いエビ

先月、NHK教育のETV特集で放映されたガンベリー砂漠での某NGOの事業。
ガンベリー砂漠というのは広いもので、ニングラハル州から隣のラグマン州まで続きます。
さきほどgogleの航空写真で見てみましたら、大雑把に見ても東西20キロくらいは砂漠になってます。
某NGOは東の端の片隅で活動を続けてるのですが・・・・
ガンベリー砂漠。
アルファベット表記でgamberiです。
イタリア語でgamberiとはエビのことだそうで、
インターネットで検索するとエビを使ったシーフードなイタリア料理を知ることができます。
調べてみると大変おいしそうに見えますが、今回の話はそっちじゃない。
英語で何か言ってますが、アナウンサーと思しき人の最後の言葉は「gamberi afghanistan」
この動画のお題は「gamberi Projects」
ガンベリー砂漠には軍事基地もあるのです。
you tubeではgamberiと検索すると、エビ料理の動画に紛れて砂漠の軍事基地の動画が見当たります。
これもそうです。アフガニスタン国軍を訓練する米軍の映像。
Afghanistan National Army Gamberi Brigade Garrison
アフガニスタン国軍の基地としてDyncorp Internationalというアメリカの民間企業が、
米軍より建設を受注しています。
Dyncorp International, Falls Church, Va., was awarded on Aug. 7, 2008, a $40,007,184 firm fixed price, contract for construction of Afghanistan National Army Gamberi Brigade Garrison, phase two. Work will be performed in Gamberi, Afghanistan, and is expected to be completed by Jun. 8, 2009. Contract funds will not expire at the end of the current fiscal year. Twelve bids were received on Jun. 8, 2008. bCorps of Engineers, Afghanistan District, Kabul, Afghanistan, is the contracting activity (W917PM-08-C-0076).
全文英文ですいません。アメリカのシンクタンクのサイトらしいです。
クマのように英語が分からない人は、翻訳機能を全開にして読んで下さい。
これによると、2008年8月の話のようですが、
phase twoとあるので、phase oneはもっと前から工事されていたのでしょう。
他にもネット上には、この基地建設にどんな技術が使われたのかアピールするPDF文書などもあります。
見てるとだんだんストレスが溜まります。
Dyncorp Internationalという会社。バージニア州にある民間企業のようです。
航空機のサポートサービスから、軍の後方支援業務、治安部隊の育成訓練などを仕事にしてる会社のようで。
さて、上の英文に$40,007,184って見えますね。
この金額って、こんなものなんでしょうか。
これドルなんですよね。アフガニーじゃないねぇし、ルピーでもない。
このコンマは小数点じゃないよね。
日本円に直すと・・・・・
上の動画に戻ろうか。
そんなにご大層な建材で建てられてるようには・・・・・
砂漠の中にあんなの建てても、なんか室内が簡単に砂まみれになりそうな・・・・・
しかも、夏場のあの砂漠の暑さは尋常じゃないような・・・
あげく、どうやら金属っぽい建材を使ってるんですが・・・・・
またも英文で恐縮ですが、K-span metal って言葉が兵舎みたいなカマボコ屋根に見えるんですけど、
あの暑い砂漠でメタルな屋根ですか?
キッチンが被弾しても、メタルな屋根を使えばフライパンとガスコンロの代わりになるとでも言うのでしょうか。
ここに入るアフガン国軍兵士の感想が目に浮かぶ・・・・
gamberi desert。
日本のNGOがこの砂漠の片隅で7年がかりで水路を通して、
次は農業に村つくりと言ってる同じ砂漠でこういう工事も行われているようです。
似たような話はアフガン中のアフガン国軍基地に転がってるのかな?
ガンベリー砂漠というのは、受注したアメリカ企業にとっては、きっと美味しいエビだったのでしょう。