都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

地震inジャララバード

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少しだけ揺れたのがわかった。
震度2程度。
震災以来、膨大な余震のおかげで地震慣れしているので、震度も体感でなんとなくわかる。
たしかに、震度2くらいの揺れだった。
揺れ出して、揺れが収まるまでに、みんな事務所から逃げ出した。
この建物、そんなに脆いのか?
無論、そういう訳ではのだが、日本と同じように考える訳にもいかない。
たぶん耐震基準なんて発想自体がかなり怪しい。
でも、机の下に隠れるという段階を飛び越して、即時避難。
逃げなかったのは日本人だけだった。
クマなぞ、逃げ出す背中を茫然と見送った。
「なぜ逃げない?。危ないじゃないか」
「そんなたいそうな揺れなのか?」
そう言いたい。オマエら強そうな顔してるやん。
でも、地震に限らず往々にアフガン人は危険に過敏だ。
危険なモノは実力で排除する。
ハチとかサソリとか・・・
「日本にも地震はあるのか?」
「あるよ。十数年前は都市が一つ潰れて、六千人を超える人が死んだ」
そう言うと、とても意外そうな顔をされる。
日本は平和で安全な国と思われているし、戦争が続くアフガンではそんな幻想を持っているのかもしれない。
毎年来る台風の話も意外な顔をされたことがある。
日本が災害多発国であることは、意外に知られていないらしい。
(写真はジャララバードの事務所。08年3月撮影)