都鄙往還雑考

宝塚の山の中と街をいったりきたり 2022年12月よりブログタイトルを変更しています。それ以前の記事は順次整理していきます。

お弁当

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上の写真は、現場の作業員が家から持参したお弁当。
講演会で使える写真を探しているときに、改めてこの写真について考えさせられた。
通常、特に事務所勤務だった僕が彼らのご自宅にお邪魔するなんてことはなかったし、
たとえあったとしても、奥さんと顔を会わすことなど絶対にない。
でも、このお弁当は、彼らの母ちゃんとか嫁さんが作ってくれたモノだ。
彼らと家族の話をすることはあっても、毎朝、ダンナや息子にお弁当を持たせて、
家から送り出している家族と接する機会はほとんどなかった。
日本からは、日本人からは、多額のお金を出すことで、彼の地を支援し、援助しているのは事実だけど、
ことさらそれだけを強調するにはおかしい話。
家から弁当を持たせて送りだしている彼の地のご婦人の皆さまも、こんな形で支援しているのだと思う。
もちろん、当事者にその認識があるのかは分んないけど。
支援している側だけがエライなんてのは、絶対におかしな話だと、ちゃんと喋ったはずだけど、
緊張してなに喋ってたかイマイチ憶えてないという話。
ちゃんと伝わったかな~
 
(08年6月、現場の木陰にて撮影)