ニングラハルだった日
超低空で飛ぶ軍用ヘリの騒音というのは、ひどいモノだった。 1機、2機が単体で飛んでる時は、まだいい。 前衛、本隊、後衛などと、攻撃ヘリと輸送ヘリが団体で頭上を通過すると喧しくてたまらない。 「誰か、ミサイル持って来てくれ~」 なんて冗談を言っ…
事務局経由から回ってくるメールに、最近何度か昆虫のお話が届いていた。 日本にいるのが珍しいドクターサーブとのインタビューのために、 この話題を企画した読売新聞はすごい。 でも、話がマニアック過ぎて全然ついてけないぞ~ 上の写真は、ジャララバー…
ジャララバードの街角には、振袖美人が立っていた。 正確には等身大の看板なのだが・・・ 日本の某企業の名前を堂々と掲げて営業していた写真屋さんがあった。 あの看板がどこをどう通って、ジャララバードに到達したのか不思議で仕方がなかった。 肝心のそ…
何気にこのネタで五回も継続している。 ちょっとくどいですね。 書きだすと止まらないんですよ。 反省。 イスラマバード空港に出発用の入り口に入ると、すぐに荷物検査の場所がある。 係官が目視とエックス線検査機でのチェックしていく。 当然、二か所とも…
イスラマバード空港の入口にある売店で売ってたペプシはえらく高かった。 ジャララバードなら、大きいペットボトルが買えそうな値段で缶のペプシを購入した。 ボラレタのか、大都会イスラマバードの物価が高いせいのなのかよく知らない。 ともかく入国審査は…
上の写真は、イスラマバード行きの飛行機の搭乗が、今まさに開始されようとしているところである。 階段の上で数人の関係者が集まっているのが見えると思う。 何をしているのか? 手荷物検査の準備だったのだ。 このギリギリの水際でさえも、手荷物検査。 明…
日本人がカイバル峠を通行できなくなってから、ジャララバードから日本へ行くルートは、 ジャララバード~カブール~イスラマバードorドバイが主流となった。 とにかくカブールへ行かねばならないのだ。 ジャララバードからドロンタのダムの側を通り、隣の州…
早いモノで考古学徒を始めた頃から、今年で10年になってしまう。 もう考古学徒のラインから大きく外れてしまったが、 ほとんどの考古学徒と同様に、大学の夏・冬・春の休みはほとんど発掘現場にいた。 初めて現場に行った時、用語もわからず困ったものであ…
少しだけ揺れたのがわかった。 震度2程度。 震災以来、膨大な余震のおかげで地震慣れしているので、震度も体感でなんとなくわかる。 たしかに、震度2くらいの揺れだった。 揺れ出して、揺れが収まるまでに、みんな事務所から逃げ出した。 この建物、そんな…
事務所に鉄筋を納品しに来た業者の男は、延々と中国について話していた。 「中国はすごい」 「中国の人はイイ人ばかり」 明らかに、クマの顔を見て中国人だと誤解しているようだった。 せっかくなので、全部聞いてあげてから「ここ日本のNGO」と教えて差…
昨日に続き、ラジオの話です。 Radio Free Europeというラジオ放送がある。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91 詳細は上のウィキペデ…
この間に引き続き、ラジオが発端になった話です。 事務所で同じ部屋だったアフガン人の同僚二人。 二人は大卒ですし、クマよりはるかに上手に英語も操ります。 ラジオで知らない言葉が出てくると、机の中から辞書を取り出し、必ず調べます。 仕事で使うパソ…
ジャララバードにいた頃、オバマ大統領はまだまだ民主党の候補の一人だった。 正直、消えてなくなる泡沫候補だとすら思っていた。 ノーベル平和賞まで貰って、まさか受賞演説までしてるとは夢にも思わない頃の話。 アフガニスタンでラジオを聞きとるのは、か…
ジャララバードの空に、軍用ヘリだけでなく無人偵察機まで飛びだしのは 年が2008年になってからの事だったと思う。 市の南西にあるジャララバード空港を拠点にしているらしいそれは、 ヘリとはまた異なるエンジン音を響かせ、街の上を飛んでいく。 たい…
事務所にいたとあるアフガン人スタッフが買った鳥。 なんでも「戦う」ために買ったということなので、 闘鶏のようなことをするのだろうか。 アフガニスタンで見た生き物の中で、一番カッコいい奴だった。 それにしても撮り方下手だな。 ブログに載せるなんて…
以前、書いたこの記事↓ http://blogs.yahoo.co.jp/kd12032st/archive/2009/11/10 冒頭でパトゥに包まっているとか書いてましたが、 世の中には「パトゥってなに?」という方も多いと思われます。 そういう訳で、パトゥの写った写真はないかと、パソコン内の…
女性を蔑視している。 女性を差別している。 こと女性問題で、イスラム教は批判される材料に事欠かない。 就学、就業、早婚、服装、その他いろいろ。 アフガニスタンでも同様だ。 だが、個々のアフガン人男性が女性を乱暴にしているかと言えばそうでもない。…
2007年、パキスタンでは国内にいたアフガン難民の帰還が行われていた。 それは、かなり無理に、強引に、乱暴に行われたと聞く。 帰る場所がある家族は良いが、帰る場所を持たない家族もいる。 そもそも、帰る場所に困らない人は難民なんてしない。 そん…
前回、前々回と街角の物乞いに纏わるお話でしたが、今回は閑話休題ということにして、 お金そのものについてのお話です。 首都カブールであれば、こんなこともないはずですが、 カブールと隣国パキスタンの中間に位置するジャララバードでは、 自国の通貨ア…
そこに行けば、必ず彼らはやってくる。 なぜなら、そこに用事がある者は、必ず懐にお金を持っているからだ。 だから、彼らはいつもその通りを駆け回る。 そこは両替業者の立ち並ぶ街の通り。 ターゲットの背後から近づき、服のスソを引張って、相手が振り向…
その交差点は、宿舎から事務所への通勤ルートにあった。 街を貫く幹線道路、東はペシャワール、西はカブールに繋がり、車と人、リキシャーで常に混乱する。 そんな道路の分離帯に陣取った数人の少年たちが、信号で止まった車に何事か叫び続ける。 車に乗った…
先日、「ニングラハルだった日」に分類されている記事の内容は、ゆる~いアフガンを書くと、 私は当ブログにそのような記事を載せました。 前言撤回します。少し真面目な話も書きます。 すいません。クマはいい加減で、計画性ゼロです。男に二言も三言も付き…
入国後、初めてビザの更新とワーキングパーミッションを取得した時のこと。 役所仕事というモノはどこの国でも同じのようで、いろんなセクションをたらい回しにされます。 とくに、健康であることを証明する書類に病院のサインが必要らしく、 担当者を探すた…
流血やら爆薬の匂いのするアフガンのお話は、新聞やテレビで十分ですので、 「ニングラハルだった日」に分類している記事は、基本的にゆる~いアフガンのお話を目指しております。 でも、今回は軍隊のお話です。話が少し固くなります。 上の写真は、ジャララ…
現地に旅立つ前、三年前のこの時期、親によくこう言われました。 「アフガニスタンなんか、ロクに電話もないやろ。どうやって日本と連絡するんや?」 問われた僕は、あまり深く考えていませんでした。 というより、そのあたりは全く期待していませんでした。…
先日、知り合いと話していた時のこと。 「アフガンなんか、ちゃんと家あんの?」 「そりゃ、あるよ」 「へ?クマさんはキャンプなんかはしてへんの?」 「ちゃんとした建物に住んでますよ」 時々、日本でこんな会話になる。 借家だったから、あの強欲な家主…
前回に引き続き、「アフガンと日本の独立記念日は同じ8月19日である」という アフガニスタンで、広く知られている迷信を真面目に追究したいと思います。 アフガニスタンでは日本が昔、アメリカ、イギリス、ロシアと戦争をしたことは広く知られています。 …
8月19日にアフガニスタンを歩く日本人は、必ずこう言われる。 「今日は我が国のインディペンデスデイだ。日本も今日なんだろう」 アフガニスタンの人たちは、みなそう固く信じている。 「建国記念日なら2月だよな?」 「そもそも、日本はどこから独立す…
アフガニスタンの女性はとても美人な筈である。 筈であるとしたのは、ブルカをかぶっているので実際のところは謎だからだ。 一定の年齢になると、女性はブルカをかぶる。 顔を出しているのは、小学生くらいまでの女の子と、しわくちゃな老婆だけだ。 外で遊…
車の助手席には、カッサダールと呼ばれる警備兵がいた。 現地服風の制服に軍用ベレーを頭にのせ、手にはカラシニコフを持っている。 カイバル峠を越えてアフガニスタンに向かう外国人は、 彼のような警備兵を同行させることが義務付けられている。 2m近い…